「温泉の種類」(掲載時期:2016年9月)
熊本県の黒川温泉に行ってきました。山あいのゆったりできる温泉宿で、すっかり魅了されました。
温泉のことをもっと知るべく勉強してみました。
温泉の分類は、「泉温」、「浸透圧」、「ph値」、「泉質」からなり、それなりの特性があります。
①泉温 :低温泉(25℃~34℃未満)、温泉(34℃~42℃未満)、高温泉(42℃以上)
②浸透圧:低張泉(溶存物質総量が温泉1kg中8g未満→温泉の水分で潤いをもたらす)
等張泉(溶存物質総量が温泉1kg中8g以上10g未満→人間の体液濃度とほぼ同じ)
高張泉(溶存物質総量が温泉1kg中10g以上→温泉の成分を吸収し易い)
③ph値:強酸性(pH2未満)、酸性(pH2~pH3未満)、弱酸性(pH3~pH6未満)
中性(pH6~pH7.5未満)、弱アルカリ性(pH7.5~pH8.5未満)、アルカリ性(pH 8.5以上)
参考)酸性→殺菌効果の高い刺激的な温泉、アルカリ性→肌に優しい温泉(美肌効果)
④泉質 :大別すると、“単純泉”、“塩類泉”、そして、“特殊成分を含む療養泉”となります。
<単純泉>溶存物質量が温泉1kg中に1g未満含まれるもので、体に刺激が少なく、利用範囲が広い。
<塩類泉>溶存物質量が温泉1kg中に1g以上含まれるもので、陰イオンの主成分で以下の3種類。
・塩化物泉→主成分が塩素イオン(CL+)で、保温効果高い。
・炭酸水素塩泉→主成分が炭酸水素イオン(CHCO3-)で、肌を滑らかにする。
・硫酸塩泉→主成分が硫酸イオン(SO42-)で、きりきず、やけどに効果がある。
<特殊成分を含む療養泉>色、匂い、水質などに特徴があり、特殊成分がもたらす効果が高い。
・硫黄泉→「生活習慣病の湯」
・含鉄泉→「婦人の湯」
・酸性泉→「皮膚病の湯」
・二酸化炭素泉→「心臓の湯」
・放射能泉→「痛風の湯」「子宝の湯」
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